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映像解析で何ができる? 活用シーンと映像解析ソリューションについて解説

映像解析はさまざまな場所で使われている技術です。

身近な例としてはスマートフォンによる顔検出などが挙げられますが、最近では、三密を避けるという観点からもAIを活用した映像解析もあります。

映像解析の活用分野は幅広く、人々の安全を守り、人が目視で判断することによるエラー防止や業務負担の軽減に役立っています。

この記事では、映像解析とは何か?という疑問の解決とともに、映像解析の活用シーンと映像解析ソリューションについて紹介します。映像解析のことを知りたい、映像解析によって業務の効率化を図りたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。


目次[非表示]

  1. 1.映像解析とは
    1. 1.1.分類
    2. 1.2.検出
  2. 2.AI映像解析の活用シーン
    1. 2.1.混雑を検知して三密を回避
    2. 2.2.顧客行動を分析して店舗を最適化
    3. 2.3.マスクの有無を検知して声かけを実施
  3. 3.AIを活用した映像解析はCTCへ
  4. 4.まとめ


映像解析とは

映像解析とは、コンピューターの認識技術によって画像の内容を理解し、情報の抽出やデータ化を行う技術です。

映像解析の種類は“分類”と“検出”に分けられます。


分類

分類は画像に何が写っているかを判断する仕組みです。たとえば、人・車・ビルなどを見分けるといった役割を果たします。さらにシーン分類によって、人・車・ビル・空などが写った画像を街や都市と判断します。


検出

検出は何がどこに写っているかを判断する仕組みです。たとえば、スマートフォンで人の写真を撮る際の顔検出機能が身近な例として挙げられます。ほかにも、自動運転などの走行ルートを決定する際に、道や歩行者、ほかの車などをエリア分けすることに使われています。

このように、画像に何が写っているかをコンピュータが分類するには、まず分類対象を知る必要があります。そのうえで、分類対象間の違いを発見します。

こうした違いや規則性を発見するために力を発揮するのがディープラーニングです。
ディープラーニングはAIを支える機械学習の技術ですが、一般のユーザーが使用するには専門知識や専用機器を要するため、まだまだAIを活用しきれていない、導入のハードルが高いという実情もあります。

この記事をお読みいただいている方のなかには、まさしくその点が課題となり、導入に踏み切れないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そういった場合には、短期間で利用開始可能なAI映像解析ソリューションを活用することをおすすめします。


AI映像解析の活用シーン

AI映像解析を活用できると、どのようなことが可能になるのでしょうか。
ここからは、AI映像解析の活用シーンを紹介します。


混雑を検知して三密を回避

施設内を見渡せる位置にカメラを設置し、混雑状況を検知するという活用方法があります。たとえば、映像をもとにAIがその場にいる人数を算出し、どの程度待ち時間があるのか、どの程度混雑しているかを事前にデータとして取ることができます。このデータをウェブサイトやアプリなどで公開することにより、過密状況を避けるとともに、利用者に安心して施設を利用してもらえることにもつながるでしょう。


顧客行動を分析して店舗を最適化

小売業など実店舗を構えている場合、来店客の行動を分析し、マーケティングに活用するといった活用方法もあります。店舗に複数のネットワークカメラを設置すると、来店客の性別・年齢・動線などを映像から解析できます。このデータをもとに、店舗のレイアウトを変更する、来店客の属性データを反映した商品を補充するなどといった店舗の最適化に役立つでしょう。
マーケティング以外にも活用ができます。たとえば、時間帯別の来店客数に合わせたシフトを組んだり、万引きなどの防犯対策をしたりという活用方法も有効です。


マスクの有無を検知して声かけを実施

コロナ禍ならではの活用方法として、施設内にネットワークカメラを設置し、顔検出によってマスクの着用有無を検知するといった例も挙げられます。感染対策としてマスク着用は欠かせない状況です。施設内でマスクをしていない人を検知してアラートを表示させることによって、マスク着用を促す声かけができるでしょう。コロナ禍における感染対策の徹底に役立ちます。


AIを活用した映像解析はCTCへ

AIによる映像解析は、シチュエーションや用途を問わずに活用できる技術ですが、AIの効果をより発揮させるためには事前の機械学習が必要です。

しかし、前述したように、一般のユーザーはAIの専門知識がない、専用機器がないため、AIの活用が進まない課題となっています。このような場合は、機械学習済みのAIが搭載されたソリューションを選択するのも一つの方法です。

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が提供する映像解析ソフトウェア『IVAR』(※)は学習済みのAIモデルが搭載されているため、導入後すぐにAIによる動体検知や映像解析を活用できます。

IVARの学習済みのAIモデルは、顔やマスクの有無、滞留状況などの人に関する情報や、車の車種・色、車の進行方向を解析できます。

また、インテルCPUを搭載したパソコンにインストールして使うことができ、専門知識やGPUサーバといった専用機器が無くても使うことが出来ます。

CTCは、PoCや設計、ITインフラセンサーの設置、設定を含めた導入支援、既存システムとの連携、保守サポートや運営支援など、トータルサポートも行っています。はじめてAIによる映像解析機能を取り入れたいと考えている方も、安心して利用できます。

※ IVARのサービス提供はCTCでは現在行っておりません。
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まとめ

さまざまな場所で使われ始めている映像解析は、スマートフォンの普及とともに広がりを見せている技術です。最近では、AI技術の発展によりさらに活用の幅が広がっており、混雑状況の検知や安全管理をはじめ、コロナの感染対策などに活用されています。
AIを活用した映像解析ソリューションの導入を検討する際は、学習済みのAIが搭載されたソリューションがおすすめです。一から開発することなく利用できるため、導入する際の費用負担を抑えられるだけでなく、導入までの期間も短縮できます。

ご興味がございましたら、ぜひCTCにご相談ください。


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