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CTC Forum 2019に出展! AIチャットボットのビジネス活用とは

2019年10月25日(金)、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC)は、全社イベント「CTC Forum 2019」を東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールにて開催しました。本記事では、「台湾に学ぶ、AIチャットボットのビジネス活用」と題して行われたCTC講演を中心に、当日のイベントの模様をハイライトでお届けします。
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午前9時の開場を前に会場受付にはお客様の列ができていました

目次[非表示]

  1. 1.CTC Forumについて
  2. 2.台湾発AIチャットボット「SmartRobot」とは
  3. 3.AIチャットボットのビジネス活用法

CTC Forumについて

CTC Forumは、CTCのお客様による事例講演、CTCとパートナー企業による講演・展示を通して、お客様が抱えている課題の解決策や、新しいテクノロジーに向けた取り組みをご覧いただく、CTC年間最大のお客様向けイベントです。1987年に製造業の設計・開発部門を対象とした「MDAシステムユーザー会」としてイベントが発足して以来、企業ITの位置づけやテクノロジーの変遷とともに様々なテーマを掲げて、今回で32回目を迎えました。

2019年のテーマは「5Gが変える明日のエンタープライズIT」です。次世代通信環境の5Gに焦点を当て、これからの企業情報システムの在り方を探りました。CTC Forum 2019は63社のパートナー企業にご協賛をいただき、88の講演、および展示会場では94のブースを出展し、情報システム部門を中心に約2,500名のお客様にご来場いただきました。


3F展示会場ではITテーマごとにブースが配置されていました​​​​​​​

台湾発AIチャットボット「SmartRobot」とは

チャットボットとは、チャット(会話)とボット(ロボット)を組み合わせた言葉です。AIチャットボットは、AIを活用し、チャットをロボットが代行してくれる自動会話プログラムのことを指します。会話情報をデータベースに蓄積させておき、ユーザーからの問い合わせに自動で返答しています。近年、自然言語処理の技術が発達したことで、機械が人間の発する曖昧な言葉を解釈して、意図を読み取った上で返事ができるようになりました。現在、AIチャットボットを活用したコミュニケーションは、メッセージングアプリ使用者の急増とAIの急速な進化を背景に、業務効率化を実現する有効な手法として普及し始めています。

CTC Forum 2019の展示ブースに、CTCは台湾発のAIチャットボット「SmartRobot」を展示しました。SmartRobotは台湾のIntumit(インツミット)社が独自開発し、ハイブリッドAI、自然言語分析、音声認識などを統合した対話型AIサービスのプラットフォームです。Intumit社はMIT(マサチューセッツ州工科大学)内にラボを設けており、MITや台湾大学の優秀な技術者が集結した頭脳集団です。台湾では、ビッグデータ&AIソリューションにおいて500社超の導入実績があり、台湾の金融サービス企業で採用されている顧客サポート向けチャットボットでは約80%の企業がSmartRobotを導入しています。

展示会場の一番奥にある「AI」製品・サービスのエリア内に、SmartRobotの展示ブースは設置されていました。イベント当日は朝から雨足が次第に強くなる悪天候ではありましたが、多くのお客様にお立ち寄りいただき、有意義な情報交換をさせていただくことができました。



展示ブースでは、説明を聞くために順番待ちができる時間帯もありました

AIチャットボットのビジネス活用法

CTC Forum 2019では、CTCグループ社員による講演の他にも、お客様ご登壇によるユーザー事例講演、協賛パートナー講演など、合計88講演を開催しました。ここでは、「台湾に学ぶ、AIチャットボットのビジネス活用」と題して開催したCTC講演の概要をお伝えいたします。


伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 マーケティング企画部 渥美 秀彦

台湾では日本を遥かに上回るペースでAIチャットボットが普及しています。仮想顧客アシスタント、仮想顧客アドバイザー、社内知識アシスタント、接客・案内ヒューマノイド、スマートスピーカー統合、マーケティングアシスタント、ヘルスケアコンサルタントなど、多様なビジネスシーンで利用範囲が広がっています。公共サービスでも、災害発生時に最短の避難経路や対応策の問い合わせにAIチャットボットが答えるシステムが構築されるなど、台湾では高度な利用が進んでいます。

そうした中の先進事例の1つとして、台湾の中堅銀行である台新銀行におけるマーケティング分野での活用例を紹介します。台新銀行はAIチャットボットとして、Intumit社のSmartRobotを導入しました。Rose(メインキャラクター)とRichart(若者向けデジタルバンクのキャラクター)という2つのキャラクターを設定し、とくにRichartを通じたマーケティングに注力しています。

台新銀行ではLINE、Facebook、メッセンジャー、モバイルアプリなどのマルチチャネルで、このAIチャットボットを展開しています。ポイント特典やクイズなどを打ち出すことで若者の利用を促しており、旧正月のキャンペーン時には約2万人の同時アクセスがありました。

一方でIntumit社は企業ユーザーに向けて、AIチャットボットをベースにマイクロソフトの「Office 365」と「Teams」を組み合わせた「SmartWork」というコンセプトを提唱しています。例えばOffice 365操作上の問題や社内ITに関する問題、勤怠管理・休暇申請、会議室予約といった日常業務でよくある困り事について、AIアシスタントが解決をサポートするというものです。CTCでは、このSmartWorkのノウハウを日本のお客様にも展開したいと考えており、2020年3月頃の提供開始を予定しています。どうぞ、ご期待ください。


大雨にも関わらず、講演会場には多くの方々にご来場いただくことができました

SmartRobotについて、より詳しくお知りになりたい方はサービス紹介ページまたはリーフレットをご覧ください。当講演の配布資料も資料ダウンロードページにて公開中です。以下からご覧いただくことができます。

また、AIチャットボットに関するお問い合わせも随時受け付けております。画面最上部または最下部に設置されているバナーから、お気軽にお問い合わせください。



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