RPA導入が失敗するケースとその解決策を紹介!
「RPAを導入したはいいが、思ったより工数の削減ができず、効果が出ない」、「RPAの運用環境が整ってなくて管理しきれない」という失敗事例がよく見られます。
思ったよりRPAの導入効果が見られない原因としては、運用の管理体制に課題があるケースが多くを占めており、逆にいうと管理体制さえクリアできればRPA導入の効果を一気に高めることができるようになります。ぜひ今一度管理面について見直してみてはいかがでしょうか。
本記事では、RPAの導入効果が見られない原因と、解決する方法について解説します。
目次[非表示]
- 1.RPA導入が失敗してしまうケース
- 1.1.RPAの監視体制が不十分
- 1.2.RPAの操作に人手が多く介入している
- 1.3.野良ロボットの発生
- 2.RPAplusはRPAの管理体制における課題を解消します
- 2.1.実行状況の監視と管理者への通報
- 2.2.RPA実行の細かい制御
- 2.3.野良ロボットの発生を抑止
- 3.まとめ
RPA導入が失敗してしまうケース
RPAは業務を自動化できるソフトウェアですが、「導入しただけで自動化ができる」ものではありません。まずは自動化するためのルール化を設定する必要があり、稼働中に異常が起きていないか定期的に監視する必要があります。
「RPAの導入に失敗した」というケースは、以下のような課題があるケースが良く見られます。
・RPAの監視体制が不十分
・RPAの実行ルールが未整備
・野良ロボットの発生
次の項目より、これらの課題を少し掘り下げて解説します。
RPAの監視体制が不十分
RPAの稼働中は、定期的に監視する必要があります。RPAもソフトウェアの一種であるため、「エラーの可能性が無い」とは言い切れません。
たとえば、RPAのシナリオに多数の条件分岐を設定するなど、複雑な処理をさせようとすると、RPAが大量のミスを頻発する可能性が出てきます。ルール化を厳密にできたとしても、RPAに操作させるシステム側の仕様変更などで意図した動作ができないケースもあります。
そのため、RPAの運用にあたっては、監視体制が重要になってきます。仮に監視体制が不十分であった場合には、「気づいたらRPAが動作を停止していた」というリスクも生まれます。
RPAの操作に人手が多く介入している
RPAですべての業務を自動化できるわけではありません。RPAで自動化できるのは、主にデータ入力や転記といった反復的に可能なGUI画面操作の部分です。それ以外の分岐処理やそのRPAの実行タイミングは人が操作、判断することになります。その操作ミスにより、RPAが失敗したり、使用者の意図しないことが起きてしまったりしまう恐れがあります。
そのため、RPAでは実現できない人手で行う操作をミスなく行える仕組みが重要となります。
野良ロボットの発生
監視体制が整っていない、あるいは運用・管理方法がわからず放置しているというRPAは、「野良ロボット」と呼ばれる管理者不在のRPAになってしまいます。
完全に動作を停止したRPAであれば問題はありませんが、野良ロボットと化したRPAで注意したいのは、「知らないうちに意図しない動作をしていた」「不要な動作でシステムに負荷がかかっていた」というリスクのほか、メンテナンスを長期間放置したことにより、いつのまにか「セキュリティホールになっていた」ということにもなりかねません。
RPAの導入にあたっては、RPAを野良化させない仕組みづくりが重要です。
RPAplusはRPAの管理体制における課題を解消します
「RPAの運用がうまくいかない」「RPAを運用するための準備が整っていない」という場合は、「RPAplus」(※)をご検討ください。
伊藤忠テクノソリューションズ(以下:CTC)がリリースしたRPAplusでは、RPAの運用・管理における課題を解消することが可能です。
RPAplusは、米国UiPath社のRPAソフトウェア「UiPath」と日立製作所の統合システム運用管理「JP1」を組み合わせ、CTCが連携プログラムを独自開発してパッケージ化したRPA自動化ソリューションです。前述した課題を解決でき、失敗なくRPAを活用することが可能になります。
※ RPAplusのサービス提供は終了しました。
実行状況の監視と管理者への通報
RPAplusでは、RPAが正常に動作しているか、正常に終了したかといった実行状況を常に監視することができます。
また、異常発生時に管理者へ通報することで、迅速な異常の対処を実施することができます。
この機能によって、RPAの監視体制を最適化することができ、人がRPAの実行状況を見張る必要がなくなります。
RPA実行の細かい制御
RPAplusでは、細かい条件分岐などを定めたRPAの制御や、実行順序、実行開始時間、処理サイクルを定義し、予実績管理を行うことができます。
この機能によって、RPAだけでは実現できなかった、人手が必要だった部分をカバーすることができ、操作ミスを防げるようになり、RPAをより効率的に扱うことが可能になります。
野良ロボットの発生を抑止
上記に挙げた機能により、RPA一台一台の実行状況の監視、実行の制御をすることができるため、野良ロボットの発生を抑止することができます。
野良ロボットの発生原因である、RPAの管理者が不在になるといった状況を防ぐことができるためです。
また、RPAを動作させているクライアントPCのOSや、他に導入しているソフトウェアのバージョンを管理することができるため、セキュリティ面でも安全に運用することが可能になります。
まとめ
RPAの導入が加速していく中、失敗事例も後を絶ちません。よく見られるのは、RPAの運用・管理がうまくいかず、思ったほど導入効果が得られないというケースです。
RPAplusは、そうしたRPAの運用課題を解消できるRPA自動化ソリューションです。実行状況の監視や管理者への通報、RPA実行の細かい制御、野良ロボットの発生抑止といったRPAを運用する上での最適な環境を構築することができます。
「RPAの運用がうまくいかない」「RPAを運用するための準備が整っていない」といった課題をお持ちの方は、CTCへご相談ください。